【朝鮮戦争】北朝鮮とアメリカはなぜ仲が悪いのか?
本日の内容
今何かと話題の北朝鮮ですが、そもそもなぜアメリカと仲が悪いのかということを知らない人も多いと思います。
そこで今回は北朝鮮とアメリカが対立するきっかけとなった朝鮮戦争について書いていきます。
北朝鮮とアメリカが対立する理由
結論から言うと、朝鮮戦争で北朝鮮はアメリカ軍によって酷い目にあったからです。
なぜ朝鮮戦争は始まったのか
前回の記事で紹介した通り、当時の北朝鮮のトップであったキム・イルソンは実力でこの国のトップになったのではなく、ソ連に据えられてトップになりました。
これに引っ掛かりを覚えたキム・イルソンは、自力で朝鮮半島を統一すれば実力を示せるのではないかと考えました。
そして1950年6月突然北緯38度線を破って南側に攻め始めました。
これが朝鮮戦争の始まりです。
アメリカ軍と中国軍の介入によって動く朝鮮戦争
1950年6月に北朝鮮が韓国を攻め始め、わずか3ヶ月ほどでプサン周辺以外の朝鮮半島を北朝鮮軍が占領してしまいます。
なぜ韓国軍は北朝鮮軍の攻撃になすすべがなかったのでしょうか?
北朝鮮が韓国を攻める際、ソ連軍は戦車を大量にプレゼントしています。
一方で韓国はというと、アメリカが韓国が撤退する際に一台も戦車を残していかなかっため、戦車はありません。
戦車(北朝鮮)vs 人間(韓国)
明らかに北朝鮮の方が有利ですね。
このため北朝鮮はわずか3ヶ月という短期間でプサン周辺を除く朝鮮半島全てを占領してしまいました。
韓国は消えてなくなる寸前までに追い込まれてしまいました。
そして、ここでアメリカ軍の登場です。
この状況に危機感を覚えたアメリカは、今の国際空港のある仁川(インチョン)から朝鮮半島に上陸し、韓国軍とともに北朝鮮に対して攻撃を開始しました。
その結果、今度は韓国軍&アメリカ軍が朝鮮半島をほぼ占領し、北朝鮮がほとんど消えてなくなるような状態になってしまいました。
恐るべしアメリカ…
しかしこれだけで朝鮮戦争は終わりませんでした。
今度は中国が介入してきたのです。
朝鮮半島と国境を接する中国は、アメリカ軍のいる韓国と国境を接するのが嫌だったのです。
そこで人民義勇軍という名でボランティアという形をとり、北朝鮮を応援しました。
この結果、中国軍&北朝鮮軍は一気にアメリカ軍&韓国軍を北緯38度線まで戻しました。
そして現在、これが軍事境界線として休戦状態になっています。
朝鮮戦争中アメリカが北朝鮮に対して行ったこと
・軍事施設、農業用のダム、ため池の破壊
・原爆を使用すると脅す
平壌を空爆
アメリカは第二次世界大戦中に日本に落とした量を超える爆弾を使用し平壌を空爆しました。
この結果平壌は焼け野原になってしまいます。
軍事施設、農業用のダム、ため池の破壊
日本が朝鮮半島を統一していた時に作られたダムを破壊。
そしてため池を破壊することで、農地を浸水させ食糧難に追い込みます。
原爆を使用すると脅す
脅したでけです。実際には原爆は使われていません。
中国軍が介入してきてアメリカ軍が38度線まで戻された時、当時のアメリカ大統領のトルーマンは原爆を使用すると北朝鮮を脅します。
彼は実際には使用するつもりはありませんでした。
しかしこの言葉を本気にし本当に原爆を使用しようとしたのが、日本でも有名なマッカーサー司令官です。
このためマッカーサーは突然解任されてしまいました。
まとめ:北朝鮮とアメリカはが仲が悪い理由は朝鮮戦争にあった
今回のポイントをまとめます。
・アメリカが介入していなかったら今の韓国はなかった
・中国が介入していなかったら今の北朝鮮はなかった
・アメリカは原爆は落としていないものの北朝鮮に酷いことをしてきた
こんな感じです。